上海での転職記録
上海転職活動結果
転職活動の諸々の数字は次の通り。やはり前職に近いものほど選考が進みやすい。転職活動期間:約4か月
応募企業数:18社(IT系10社、物流営業4社、製造4社)
書類選考通過:10社(IT系7社、物流営業1社、製造2社)
内定数:4社(IT系4社)
転職活動開始前の状況と準備
1.開始時の状況
・元SIer(経験は3年)。・上海外国語大学漢語クラス強化班に1年通い終えて、転職活動開始。
・上海で親族訪問ビザ(2年)で滞在。時間的な制約は緩い。
・英語と中国語がちょっと話せる。実務での利用経験は無し。
上海では言語に対するアドバンテージは薄い。よほど使いこなせる場合は別だけど日常会話程度では...。
2.予め決めておいたこと
・具体的な税後の給与。(手取り1*,***RMB以上)・勤務地は上海。家から遠くても1時間30分以内にしたい。
・できればSI業界離脱したい。物流関係面白そうー。
・営業職は最終手段...。
活動開始時は待遇についてあまり意識していなかった。末尾の「補足:中国転職時の待遇について」を意識しておくと好ましいかもしれない。
自分の場合、時間的な制約がゆるく長く転職活動することも可能だったので、業種職種等について厳密に絞っていなかった。待遇さえよければ何でもいいと思ってた。
駐在員でも現地人でもない日本人現地採用なので、変に使い捨てられないよう注意はしていた、と思う。
3.用意したもの
・日本語履歴書(コンビニ等で売っているあのフォーマット)・日本語職務経歴書(自由フォーマット)
・中国語職務経歴書(自由フォーマット)
職務履歴書については、後に出てくるサイト招聘_求职_找工作_上智联招聘人才网で入力したものをエクスポートして流用した。
上海で転職ってどうやってするの?
1.転職エージェント利用
エージェントに登録して求人を探して紹介してもらうパターン。自分が利用したエージェントは6つ。エージェント利用開始日と紹介案件数等は以下の通り。利用開始日が違うのは途中で焦り始めてエージェントを増やした証拠。会社名 | 利用開始日 | 紹介件数 |
---|---|---|
RGF | 5/26 | 20以上 |
インテリジェンス | 6/17 | 8 |
グローバル エージェンシー | 7/2 | 7 |
プログレッサー | 7/1 | 9 |
JAC | 7/20 | 3 |
パソナ | 9/2 | 2 |
日系エージェントは登録に際して面談が必要になる。自分は正直面倒だったので電話面談でお願いしたエージェントもある。
2.求人サイトの利用
利用したサイトは以下の3つ。招聘_求职_找工作_上智联招聘人才网
【招聘网】找工作 -中华英才网
中国の求人を探すなら【カモメ中国転職】!中国就職/転職を全力サポート
上2つは求人サイトに履歴書をアップロードして、連絡を待つことも出来るし、自分で積極的に応募もできる。最後のサイトは、求人がリストアップされているだけのサイト。
上2つに関しては、自分は日本語と中国語の履歴書をアップロードしておいた。それほど期待してはいなかったけど、「○○○のサイト見ました!」とメールや電話がくることもあった。問い合わせは日本語の時もあれば英語や中国語の時もあり、全体で4,5件程度はあったと記憶している。英語の履歴書を登録しておけば良かったかなーと最後の方で思った。
カモメさんは、新規求人一覧は毎日更新されているので、新規求人一覧のページをブックマークして頻繁に見るようにしていた。ここの案件のほとんどはエージェントが登録している案件だったりするので、どういう案件が新しくエージェントに入ったか知るために見てた。たまに直案件もある。直案件は合計で2件くらい応募したけど、いい結果には繋がらなかった。
いずれのサイトにおいても、企業が直に募集している求人案件と、仲介業者が代理で登録している求人案件がある。だからどうしたという訳でもないんだけど、一応意識しておいた方がいいかと。
3.人脈からの紹介
そのまま知り合い経由のお仕事。特に仔細を述べる事もなかろうかと。自分の転職活動には直接関係ないのだけど、聞くところによると、知人友人などの紹介で仕事を見つけるケースも多いらしい。転職活動の開始から終了まで
学校終了間際、エージェント登録。↓
とりあえず応募。
↓
意外と返事が返ってこない。ので、エージェント追加しつつ応募。
↓
良い案件がない...と思ったら外資の良い待遇案件発見。仕事内容は微妙だけどダメ元で応募。
↓
外資はフットワーク軽い!短期間に連続面接、全通過!米国から上海にくるマネージャー待ちに。
↓
もう大丈夫だろと余裕をかまし活動停止。
↓
外資の最終面接結果、まさかのお見送り!
↓
焦ってエージェント増やしつつ、各エージェントに案件問い合わせつつ、さみだれ応募!
↓
幾つか内定頂いたものの、いずれも待遇面で不満は残る。とはいえ、もはやこれまでか…と諦めかける。
↓
とあるエージェントから案件紹介、ダメ元応募。
↓
面接、面接、最終面接通過!そして...まさかの待遇希望通り!!
気付きや反省点など
・求人案件多くないと思う。当たり前かもしれないけど日本の転職市場と比較すると圧倒的に少ない。とはいえ転職活動開始から終了まで、定期的に新規案件の紹介はあった。・求人の職種は営業がやや多めだと感じた。が、これは自分の思い過ごしかも知れない。
・転職終了まで思ったよりも時間が掛かる。仲介の人が言うには目安として3か月。それでも見つからなければ6か月という感じかな。
・応募(書類選考)からその結果をもらうまで10日以上かかる場合は見送られるケースが多い。(転職活動結果より)
・エージェント利用について。どういう担当に当たるかは運次第。なので可能な限り多くのエージェントに登録すべき。
・希望する会社の選考具合が良い感じだからと言って、新規案件の検討を止めるべきじゃない。自分は検討をストップして約1か月ほど無駄にした。
・良い案件に当たるかどうかは本当にタイミングが重要。自分も妥協するしかないと諦めかけた時に偶然マッチする求人に当たった。なので待つ事ができるなら待ってもいいかもしれない。
・案件の内容にきっちり要件書いてあって、まったくマッチしないと思っても書類選考通ることがある。
親族訪問ビザからZビザへの切り替えまで
※正確には切り替えというよりは、Zビザによる居住許可書取得まで。日付 | 内容 |
---|---|
9月28日 | オファーにサイン |
9月29日 | 大学院および前職場に各種証明書発行依頼 |
10月04日 | 各種証明書が実家に届くので、中国に転送依頼 |
10月08日 | 日本からの転送到着、即日発送 |
10月11日 | 上海政府への申請(会社から) |
10月29日 | 上海政府から就労許可証が手に入る |
11月05日 | 在日中国領事館でZビザ特急申請 |
11月06日 | Zビザ取得 |
補足:中国転職時の待遇について
給与と賞与の税前、税後については个人所得税计算器—9米计算器:2014年最新个税计算器。一键计算,带反推、四金明细、年终奖、年薪制で計算可能。外国人の場合はちょい下にある外籍を選択すること。項目 | 内容 |
---|---|
給与 | 税前、税後、手取り、額面などの表現が使われる。 |
賞与 | 年1か月が多い気がする。 |
医療保険 | 年額いくらまで、特急含む含まない、歯科医療含む含まない、給与に含む含まない、会社負担。年間10,000RMBが相場だと聞いている。 |
通勤手当 | 実費精算かどうか。 |
食費手当 | 中国で初めてみた手当。お昼ご飯代らしい。給与に含めろよ…。 |
通信手当 | 社給携帯なるものは無いみたいだ。 |
有給休暇 | カレンダー問題にも関わるのだけど、国が定める祝日+有給休暇かどうか。国の祝日を含めた有給という表現に注意。日本の感覚では有給とは言えない。 |
業務カレンダー | 業務が日本カレンダーで動くのか中国カレンダーか。祝日は日本の方が多い。 |
帰国チケット | 年1回帰国チケットをくれる会社がある。 |
残業手当 | つかない会社もある。 |
ビザ取得フォロー | Zビザ取得時に必要となる諸々の出費について、一部出してくれる可能性がある。例えば、健康診断の費用。 |
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